田舎から上京したての私→都会の野菜は不味すぎ!
『無農薬で最高に新鮮な野菜が欲しい!』私が家庭菜園を本格的に始めたのはそんな想いがキッカケだ。当時私は田舎から大阪の大都会に上京してきた18歳の現役大学生。初めての一人暮らし。自炊をしないとと思い、近所のスーパーでサラダに使う野菜をはじめて買いに行ったとき、衝撃だった。
『わぁ・・・野菜がシナシナ!めっちゃまずそう。』
やっぱり都会に野菜を運ぶのは時間がかかるから仕方ないんかなぁ、なんて思いつつとりあえず買って帰って食べてみたらやっぱり思った通り!
『めっちゃ不味いやん!』
そう私が感じる原因は私が食に関して贅沢育ち(金持ちという意味ではない)だからだなんだと思った。私は田舎育ちで、家の庭にはたくさんの野菜が植わってててそれを収穫して食べてたし、その日に取れた無農薬最高鮮度な米や野菜を近所の農家さんが持ってきてくれるというのが当たり前の生活だったから。余談だけど、魚の不味さにも驚いた。特に養殖の魚の不味さが半端なかった。親戚が漁師で新鮮な天然魚をよくもらって食べてたから、味の違いがすごくて魚を最初食べれなかった。
私は今大阪に来て6年くらい経つから、もう都会の野菜の味にも魚の味にも慣れてしまっている。でも田舎で食べた新鮮で安全でおいしい食生活をしたいという想いは今も胸の内に秘めている。
当時住んでいたアパートは部屋はとても狭いワンルームだったのにベランダだけは無駄に広く1.5畳ほどあった。
『よし、ここで野菜を自分で育てるぞ!最高の野菜を自給自足だ!』
ベランダ菜園に挑戦
そんな感じで菜園をスタート。トマト、バジル、レタス、ハクサイ、トウガラシ、キンカン、枝豆・・・・菜園を始めた当初、刺激を求めてしまう性格な私は、ホームセンターの園芸コーナーに足げく通い、毎週新しい野菜の苗を買ってきてはベランダに植えていった。あっという間にベランダを埋め尽くした野菜たちを眺めながらその収穫を心待ちにして毎日ワクワクしていた。
アブラムシ襲来
しかしそんな高揚感も憎い”アイツら”によって冷めてしまった。そう、”害虫””たちだ。トウガラシの枝にびっしりとくっ付いてるアブラムシの大群・・・土からは大量のコバエ・・・・白い粉みたいな虫もいた!!!!
『ああああ・・・・ってか私のベランダ2階だよ、どうやってアブラムシとかやってくるの?(ググる)→なんと空から飛んでくるですって!!!!』
私は無農薬で栽培するのは簡単ではないと悟った。それでもできることを着実にやっていこうとあれこれ試行錯誤した。まず、目視で葉の上や茎にいる虫を徹底的に指でつぶして抹殺した。指をアブラムシのべたべたしたエキスまみれにしてひたすら潰した。
2日ぐらいかけてようやく虫をほとんど壊滅させることに成功した私の気分はルンルン♪
次の日野菜たちを見ても虫はいない!やったね。そう思ってしばらく気を抜いていた。
1週間後、・・・・元通りになってた。アブラムシがたくさん!!!!私は絶望した。
それでもめげずに次の作戦を立てて実行した。牛乳をかけて窒息させるという作戦を!これでまたアブラムシたちは減ったんだけど、10日くらいで元通りにやっぱりなってしまう。
もう人力で駆除はベランダサイズの農園でも無理だと思い、生物の力を借りることに!テントウムシは1日100匹のアブラムシを食べると知り、テントウムシを採取しに公園へ!でもテントウムシを見つけられず・・・結局指でぼちぼち潰すことに。
土に湧くコバエの大群も厄介だった。プランターの土の中で近所迷惑レベルな数にまで大繁殖していた。プランターをキックすると、モワぁ~ってコバエが飛び上がる。キンチョールでシューしたい衝動に駆られつつも
・・・殺虫剤使ったら無農薬じゃなくなってしまう・・・・と思い。物理的に倒すことに。最初は手で叩いていたけどキリがないのと土の上にいる奴は叩けないから、とうとう火炎放射でやっつけることに。ガスバーナーで土の上をあぶって一網打尽に!一瞬で数十匹が片付いて爽快だった。虫の羽は薄くて軽いから一瞬で燃やすことができて効果的。
でも完全撲滅は無理で、1週間駆除をさぼると元通りに・・・・
敗北
私は挫折してしまった。無農薬栽培の大変さに圧倒された。
結局はじめて植えた野菜たちは虫だらけで牛乳の悪臭だらけになって嫌になったので全部処分した。初めての家庭菜園は大失敗に終わったのだった。
しかし私は次の年、リベンジを果たす。”水耕栽培”という新しい栽培方法で!!!!(2)につづく!