植物工場はなぜ高い??~気になる価格の計算式!

※この記事を読むと、植物工場がなぜ高い値段なのかわかるよ!

空前の植物工場ブーム

 近年、畑で農業をやらずに、室内でLEDライトを使って農作物を作るLED植物工場が流行りだ。

LED植物工場のメリットは、狭い床面積で大量の野菜(主にレタスとハーブ)を季節問わず計画的に生産できることで、農業後継者問題や食糧問題への関心の高まりとともに、ここ10年で市場規模は10倍近く成長し、多くの企業が植物工場ビジネスに参入した。

 温度、照明の強さと照射時間、湿度、肥料の量など、客観的なデータを蓄積し共有することが容易で、それらデータをもとに農業初心者でも再現性の高い栽培が可能だ。 

 師匠の農地で住み込みで数年修行して、”師匠の長年の感”などといた定量性のないスキルを身に着けるコストを省略し、農業がより多くの人に開かれた・・・はずだ・・った・

4畳のコンテナサイズで800万円!算出根拠は!?

植物工場建設に最もかかる費用はLED植物工場の本体を置くための倉庫やビルの建設費だ。4割近くを占める。そこで輸送用のコンテナを利用して建築費を抑えた、コンテナ植物工場が人気だ。

それでも大手電機メーカーが出してる一番小さな4畳程度のコンテナ植物工場は800万円くらいする。

どう考えてもDIYしたら100万円くらいでできる。(自給ラボ株式会社のHPから植物工場用防水LEDが買えるよ!、検索してね!)
https://company.jikyu-lab.com/

じゃあなぜ800万円なのか?


植物工場はビジネスであり投資対象だ!


ポイントは家庭菜園とは違い、植物工場を買って、野菜を作り儲ける人用に売られているという点だ。つまり

植物工場が投資商材であり、お金儲けの道具だから!

”特許所得の最新鋭のテクノロジーで沢山野菜が作れます、儲けませんか?”

そういう営業が行われる。

”障がい者を植物工場の従業員で雇えば1人当たり600万の補助金が出ますよ!”

なんて営業する人もいる。

さて、本題の本体価格算出計算式を紹介しよう。

① 年間生産株数 y

②農家の野菜の販売利益 p 円/個 (※売上-植物工場購入費以外の出費で計算)

年後に投資回収できる設計

④植物工場メーカーの利益 r %

とすれば、

販売価格は

y*p* n* (100+r)/100 円

となる。

例えば、年間生産12000株、販売利益50円、10年で投資回収、 メーカー利益30%

とすれば(現実的な実際の値です

植物工場の本体価格は

12000*50* 10* (130/100) = 780 万円!

ざっくり800万円・・・高級車と同じやん!なんで!?

とにかく詳しく見ていこう。

まずこの植物工場を買って農業を始めると

年間12000株のレタスができる。

それをネットやスーパーで売れば、1個50円の利益が出るとする。

150円くらいで売っても、2割くらい腐ったり枯れたり、種代やら電気代やら水道代やらで手元に50円しか残らない、そんなものだ。

すると年収は

12000*50=60万円だ。

・・・・空き家とかある田舎にこいつを置いて野菜をオンラインで売るヒッキー生活ならこんだけ稼げたら十分だね!

これを10年続けると

600 万円だ。

つまりこの商品の価値は600万円はあるということ。

ここに0~30%のメーカー側の利益を上乗せして・・・・

600 万円*1.3=780 万円!!

なるほど・・・ 投資というのは5年10年で回収することが普通だし(太陽光パネル投資も7~10年かかる)、こんなものなのか!

因みに、原価を言うと、材料費は120万円、組み立て人件費が50万円くらい。

これが植物工場の値段の決まり方だ!!!!

原価は100~200万円くらい、DIYすべし!

人件費ケチって自分でDIY, 組み立てたら120万くらい。

※自給ラボではDIYセットも販売予定だよ!意見をください!

これなら2~3年以内には投資回収できる。

実際黒字化してる植物工場運営者の多くは、自前で組み立てが出来きる建築会社や、肥料や水やりのシステムを自前で準備できる 水廻りメーカーだったりする。

これは植物工場だけに限った話ではないが、

人任せにせず、自分でできることは自分でやる農家さんは赤字の人が少ない。

常に学び挑戦する姿勢が必要だね。